19歳の猫が飲まず食わずになった。苦しむ姿は見たくない。

19歳の猫が飲まず食わずになった。苦しむ姿は見たくない。

19歳の猫が飲まず食わずになった。苦しむ姿は見たくない。

ネコ家の癒し系ネコさん。高齢でもう19歳のネコさん。

メンタルと体調が直結するネコさんで、過去にご飯を食べなくなる、吐き戻すは日常茶飯事。

今までは強制給餌で対応してきて、食欲も復活して日常生活に戻ってきたけど今回は違う。

自力で食べれなくても給餌する事は正解なのか?

なんとか自力で食べれなくても、少しでも栄養を取ってほしい。体力をつけてほしいと考えるのが飼い主。

でも口をこじ開けて、無理やり食べさせる事がはたして正解なのか、間違いなのか・・・

5年前に13歳のオス猫を看取った時の後悔が残っている

兄弟だったオス猫くんがお空にいったのが5年前。

オス猫くんは小さい頃から膀胱に砂が溜まりやすい体質で、季節の変わり目と膀胱炎はセットでした。

13歳の夏前に砂を溶かす薬を入れても溶けないぐらい尿管が詰まりだし、全身に尿毒素が溜まって食事もとれなくなりました。

まだその頃は給餌させるなんて考えも知識もなく、口からシリンジで病院からいただいた栄養剤を飲ませる事しかできず。

綺麗好きのネコなのに、口の周りは栄養剤のコーヒー系の匂いと汚れでカピカピでした。

最期亡くなる時も、私とネコ娘が風呂に入ってる間に静かにヒッソリと。

歩けなくても必死で動きながら生きる

オス猫くんはもともとよく食べるポッチャリさん。人懐っこくて、体調を崩すまではよく遊ぶ猫でした。

しかし、ご飯を食べれなくなると遊ぶ体力はもちろん、動く体力も無くなってしまいました。

4本足で立てなくなり、倒れたままの生活。最上階の踊り場が広い板間なので、横になったままで目と耳としっぽだけ動く生活。

こんな状態だったのに、栄養剤だけは口から注入していました。「ニャニャオーン」と嫌がる声を出そうが、とりあえず生きる為に飲んでくれと!

動く気力もないのに、必死で首を動かし嫌がるオス猫くん。口に入らなかった分、口から出てきた分が顔周りにたくさんついていました。

歩けないのに地面を滑りながら、板間を移動していたオス猫くん。最期は身を隠そうとしたのか、隣の部屋の入口で倒れていました。

もっと生きれたんじゃないか?苦しまずに済んだんじゃないか?

オス猫くんが亡くなってからは後悔と自問自答を繰り返し、自分自身の無力を感じました。

こんなに長い間、苦しみながら生きたのは私の力の無さが原因だったんじゃないか?

もっと違う方法があれば、ラクに生涯を終える事ができたんじゃないか?この子は幸せだったのか?

既に亡くなっているオス猫くんに聞く事はできません。でも愛情だけは誰にも負けてない自信はあります!

その時に決心した事は、

  • 次に看取る時は、できるだけ最期を孤独にさせない
  • 人のエゴで苦しみを増やしたくない
  • 後悔が少ないように、出来る限りの事はする

実際できるかどうかは分かりません。でも5年たっても苦しんだあの姿が忘れれないので、同じ後悔はしたくない。

ネコさんは3月15日から強制給餌をやめ、飲まず食わずの日々

ネコちゃんは2月27日ぐらいから強制給餌を始めて、なかなか自力で食べる事は無かったかと思います。

給餌が嫌で、いつも私の膝の上や、ソファーで寝そべる私のお腹の上に乗ってきていた日常も無くなり、私と膝の上を避ける日々。

便が出なかったので、カリカリを強制で給餌し、なんとか便を促す日々。最後に便が出たのは3月9日です。

  • 最初の異変は3月14日。カリカリを食べた1時間後ぐらいに嘔吐した物が、まったく消化されておらず、いつもの嘔吐物と匂いが違う違和感。
  • 3月15日の夜に、シリンジで給餌していた流動食が大量にヨダレとともに出てきていた。口の周りも汚れていた。
  • 3月15日の夜にシリンジで給水、吐き気止めの錠剤を飲ませるも、ヨダレとなり全部外に排出されていた。
  • 3月15日の夜に小便を2回失敗し、カーペットの上に大量の放尿をする。トイレに行くも間に合わず外で出してしまう。
  • 3月15日の深夜に、3月15日の昼にあげたウェットフードが消化されずに嘔吐物として出てきた。

深夜の嘔吐物を見た時に、もうこれは無理かもしれないと。

給餌が嫌で、リビングでも落ち着きがなく、部屋から出してくれとニャンニャン泣き叫ぶ日々。

誰かがどこかで決断しないといけないので、私が3月15日に給餌をやめる事を決めました。

もしかしたらどこかのタイミングで臓器がまた働き出すかもしれない。咀嚼もできるようになるかもしれない。

でもこのまま変わらなければ、給餌する度に苦痛の時間を過ごし、私達家族を見る度に食事におびえる日々になってしまうかもしれない。

メス猫さんがどこに幸せを感じるかは分かりませんが、私はいつも通り家族に甘えて、家族とともに行動し、同じ時を共有できる方がいいんじゃないかと。

幸いな事に給餌をやめてからは、私達にも近づいてきて、ノンビリと過ごしています。

私の心境的には今までとは全く違う生活やけどね。

 

痩せて骨がゴツゴツしてきたり、丸まらず伸びたままで足もしまわず寝てみたり。足もおぼつかずフラフラです。

でもずっと大好きだった風呂後のスリスリタイムは復活しました(゚∀゚)ネコ娘の足にスリスリと気持ちよさそう。

ネコちゃんにとって最期の時まで幸せでありますように!